高専から大学(3年次)への編入


高専から大学(特に工学部)への編入は、ポピュラーですよね。
私も、某国立大(工)の出身ですが、3年次になった際、4名の高専生が編入してきました。
私の学部だけで4名ですので、全部の学科、学部だとかなりの人数ではないか?と思います。

その後、時代は過ぎて、教育関係の仕事をするようになると、地元の高専にも多くの生徒が
進学しました。中には、大学編入する生徒も多く、ここで高専から大学編入へのノウハウが
出来上がった感じです。

高専から大学編入は、損なのか?

以前から高専の就職の良さは、言われています。地元の高専も、就職は非常に良いです。
一方、普通に高校→大学に進学する理系であれば大学院が当たり前になってきているのも事実です。

ある保護者は、良い会社に入るのは出来るだろうが、その後のキャリアに学歴が関係するから
最初から大学院進学までを考えて高専に行かせたそうです。

会社に入った後を考えると理系だと大学院まで行っておくことが今では普通です。
高専の生徒は、優秀ですが(実際、私は大手メーカーにもいましたが高専生は優秀でしたし、
その後も管理職になった者もいます。)大卒とはハンデが出てきますし、院卒と比べると言うに及ばずです。

すると高専から大学3年次への編入は意味のあることだと思います。

倍率は、約3倍、問題は英語

競争倍率は、約3倍程度です。試験内容は、専門、数学、英語ということが多いようです。
面接なども実施されますが、内容は、高専での研究内容とか実績などがほとんどです。
専門、数学で困る生徒は少なかった記憶がありますが、(優秀な生徒が多かったのかも知れません。)
大学レベルの数学です。微積や線形代数など、理系の一般教養レベルは出題されますので、受験大学によっては
かなり勉強をしておく必要があるかも知れません。

それよりも問題になるのは、英語です。
最近の国立大学では、卒業要件にTOEICの点数を掲げる大学も増えてきました。
最近は、大学院入試だとTOEFLのスコアになっている大学もあります。

高専生は、意外と忙しいですので、最初から(1年時から)TOEIC対策を行っておくことが大切です。
実際の試験でも英語でトラブル傾向が多いようです。過去問なども仕入れてしっかりと対策をしておきましょう。

文責:フォーサイトオンライン代表:河野 優

現在、学習塾、オンライン教育、留学なども手掛ける。また配下の社団は、実施している教育内容が高く評価され、マレーシア、中国の国立大学との包括協定を結んでいる。